藤白 圭

偶然は必然であり、そして運命とは時に悪戯に縁を引き離し、そして再び結び付け合う。 読後、すぐに頭に過ったことがまさに上記のこと。 人の運命や縁というものを、同じ時間、同じ場所にいながらも、三つのテーブルで、全く知らない赤の他人として、それぞれがそれぞれの「乾杯」を交わす。 この三組のオムニバスストーリーなのかと思えば、その一つ一つのエピソードが全て点となり、一つのきっかけによって、それらが全て繋がっていく。 この見事な伏線回収は圧巻! それぞれが、それぞれに。 重い想いを胸に抱き、そして、それらが一気に昇華され、皆が幸せになる。 時に、胸が痛くなり。 時に、胸が熱くなり。 時に、胸が切なくなる。 そんな一つ一つの過去のエピソードと、それを結びつける「今」の出会い。 ここから始まる彼らの新たなる未来。 一つ一つのテーブルにおきた乾杯が、最後には、全員の未来への祝福の祝杯となる。 ラストは、また、新しい「家族」の形も見させて頂き、思わずニンマリしちゃいました。 作者様の一語一句、かなり練られて書かれてある描写の一つ一つがとても細やかなだけでなく、想いが込められていて、とても、胸に響きました。 素敵な作品をありがとうございました。
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快紗瑠さん、とっても素敵なレビューをありがとうございます。 物語の中で偶然を起こすことは実はあまり好きではないのですが、この物語は別枠になりました。 快紗瑠さんが胸の中で色々に感じてくださったのがとても嬉しいです。 はい、「今」の物語を書きたかったので、そう読み取ってくださったのがホント嬉しいです。 お? ニンマリ部分はどこだろう…? 気になるなあ^^ そんなそんな、快紗瑠さんの描写力に比べたらまだまだです。 もっと感情込めたいです。(←次の自分的課題かも) また快紗瑠さんのところにどう描くのか見に行こう^^ 最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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