他人を力づくで変える事に対する労力は多大であり、かつ結果は労力に見合わない。 他人を変えるよりも、自分を変える方が圧倒的に簡単だ。でも、社会はいかにして他人を変えるか? で溢れている。そんなこと、出来やしないのに苛々しながら人々は生活する。 他人を変えるには、自分の影響力を高めることが効果的だ。 この人の為なら自分は何だって協力する。いや、協力したい。そう思ってくれる人を増やすこと。それでも、他人を自分の意のままに変える事は不可能である。どうしてもやりたいなら洗脳とか、そっち系を学べば良い。 心に響くような、決定的な瞬間に邂逅できれば人は大きく変わるが、そんなものは日常には稀少だ。 「宿題やった?」 「今やろうと思っていたところ!」 と言って心を閉ざす。他人の言葉に否定的になる。大人になって、社会に出ても、この心の動きは変わらない。 何度言っても、言葉だけじゃ、他人の心により響くことは滅多に無い。 ただ、自分の影響力を高めれば、他人の心に直接声を届けることは少しはやり易くなるだろう。この人の言葉ならって思ってもらえる自分を目指す。そこを目指さず、他人を変えようなどとしても、ただ疲れて終わるだけだ。 長々と書きましたが、この作品は作品名である「悲鳴 K タオル」という謎を、普通にありそうな日常風景を交えながら解いていく。読者は作中人物達に共感しながら、謎が全て解けた際に成る程なと納得する。ここに読者を惹きつける面白さがあると僕も思っています。 しかし、同時にこの作品は現代社会の問題を如実に表現しているとも思います。他人を変えたければまず自分を磨く努力をする。大切なのはそこだなぁと思わされました。
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カイёさん、素敵なレビューをありがとうございます(^ ^) レビューを拝見し、実は一度自分の目を疑ってしまいました。「え? こんな素晴らしいレビューが『悲鳴 K タオル』の?(・・;)」と。 二度三度読み直し、非常に深い考察をして下さったのだとつくづく思いました。私自身は、カイёさんのレビューにありましたが「普通にありそうな日常風景」であり得る、五感的な行き違いやサボり精神を謎を絡めて描いていたつもりでしたが、カイёさんのレビューを拝見し、「確かにそうだなぁ」と。 改めまして、素晴らしいレビューをありがとうございました(^ ^) しっかりと心に留めておきたいと思います。
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お返事ありがとうございます<(_ _)> ホント、長々と書いてしまって申し訳ないです(;・д・) ただ、これだけ書きたくなるほどリアリティのある作品でした(^∇^) これからも応援してます!
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