絢川るな

またね… 深く考えたことはありませんでしたが、再会を望む別れの言葉でありながら、それがいつになるのかわからない曖昧さを含んでいて、使われる場面によってはとても不安になるメッセージです。 特にこの物語の中では、常軌を逸したストーカーの台詞。 息を潜めて再び間近まで迫ってくる時が、半年後なのか、三年後なのか…。 まさにたった三文字が生み出す「Endless」の恐怖です。 アカリと自分の世界を守る為なら犯罪を犯すことさえ厭わないともくん。 アカリとデートした彼やアカリの身内は大丈夫? そもそもともくんの両親の事故は…? と妄想が止まりません。 SNSで気軽にプライベートを晒すことの恐ろしさ。 多くの犠牲者が出て、法で規制されても未だに止まないストーカー犯罪。 一度重大事件を起こしていながら社会に解き放たれ、今度はSNSストーカーと化したともくんが、 自分の主張だけを捲し立てる様子がリアルで震え上がりました。 現実社会の闇と深くリンクしていて、じわじわと恐怖が絡み付いてくるような作品、 これで一万文字以内とは驚きです。 恐怖に戦きながら読ませていただきました。 ありがとうございました(*^^*)
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るなさん、レビューをありがとうございます。 9997文字という本当に文字数ギリギリまで使わせて頂いた作品だったのですが、逆に、これで一万文字以内というのが驚きだというコメント。 嬉しかったです。 そうなんですよね。 「またね」って曖昧で、終わりがなくて。 本来はあたたかい言葉なのでしょうけれど、どこか不安に感じさせる言葉でもあります。 そんな部分から、現代社会において、自ら進んで個人情報を曝け出してしまうSNSや、身近な人物の狂気。 そういったものは、いつ何時、自分自身に恐怖となって襲い掛かって来るかは分からない……そんな怖さが伝わればと思っておりましたので、るなさんのレビューを読んで

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