僭越ながらレビューさせて頂きます。 儚く、切なく、優しさに溢れた作品。 全ての表現がキラキラと輝き、悲しい物語に色をつけていきます。 雪華が心を閉ざし、全てを胸の内に秘めようとする。それは国を越えた壁。そして耐えきれなくなり、藁をもすがる思いで連絡した電話。 ここまでの展開は、雪華の心の叫びを聞いているようでした。 そして、春海との再会。 春海は繊細な気づかいを見せ、雪華の心の扉を開いていきますね。本来、こういった優しく裏のないキャラは、印象に残すことは難しいです。 しかし、一つ一つの行動と考えが読者に伝わり、気がつけば春海の動きに釘付けでした。 そこからの、携帯番号は登録しないで…… ここが秀逸です! 何故?と思いながら読み進めると、雪華が携帯に写る名前を見て、悲しい記憶を甦らせないためなんですね。友達でもなく、仕事での知り合い。嫌でも、シンジロの最後を思い出してしまうはずです。 真っ直ぐな優しさは涙を誘いました。 悲しいのに、心に暖かみを感じさせてくれる作品です!
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タッくん様 レビュー有難うございます。 こんな素敵なレビュー頂けるとは思いもよらず、恐縮しています。 もとよりギャグ体質の為、真面目に書こうとするとどうしても暗い話になってしまうんですね。 書いている最中もアップするときも悩みに悩んだ作品なので、タッくん様のレビューで私自身救われた気がします。 有難うございました。 更紗

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