冨森駿

感想書くのヘタクソなので先に謝っておきます。 いやあ面白かった! 煽り文にもありますが、一万文字で本格って書けるものなんですね。以下、ヘタクソな感想です。的を外しまくるので予めご容赦を。 某新本格と探偵小説の泰斗を連想させる二人の登場人物の名前からして作者様の本格志向を読み取るのは容易い。オチのメタ発言含めこういう細かな遊びは好みだ。 昨今のミステリーはとりわけホワイダニットやフーダニット偏重のきらいがあり、ハウダニットを主題として、それにこだわり抜くような作品には意識して探さないと中々巡り会えない。 今回、僕にとっては幸福な出会いだったと言える。それもたった一万字、休憩時間でサクッと読める。 それでいて徹底したフェアプレイ、おまけに読者への挑戦状と重厚に仕上げきっている。オープンエンディングにつき毒の経路以外のところは自らの想像か後発作品に委ねるしかないが、短編でそれをやれと言うのも無茶な話だ。一万字では遠すぎる。 むしろ評価すべきなのは、あえてハウダニットを貫いたこと、限られた文字数のなかで読者への挑戦状まで引っ提げてくれたことだと思う。 しかし辻霧の名前とコーヒーと煙草のせいでどうしても某十角形の奇抜な館で起きた殺人事件のトリックがちらついてしまいイカンな。これから読み方は僕のような愚かなことにならないため、必ずメモして整理しながら読むこと! まあ、青酸カリの致死量云々の話は某十角形の奇抜な館で起きた殺人事件で口紅に毒を添付したくだりでも指摘されていることですし、それで面白みが薄れるわけではないので気になりませんけどね。 いや、ともかく面白かった!これからも進藤さんの本格志向を応援します!
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 ベタ褒めのレビューありがとうございます(汗)  この2人は、僕が書いている短編集シリーズのキャラクターです。ドラマ「トリック」が好きで、こういう小ネタ仕込む作風が好きなんですよね(笑)  この短編は元々「妄想小説賞」のコーヒーで短編を書く回の時に思いついて書き、投稿した物でした。非常にオーソドックスなハウダニットですが、気に入っていただいたようで良かったです。  フェアプレイに拘っているのは、それこそ本格ミステリーだと思っているからですね。読者への挑戦がついているのも、それがついている物こそ、本格ミステリーらしいと思っているからです。それからクイーンの国名シリーズの影響も強いです。実は
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いえいえ、個人的に思ったことをそのまま書いたまでです。 あ、なるほど妄コンでしたか! 僕もそのお題の時に一本だしたなあ。愚にもつかない出来で当たり前のように落選しましたけど(笑) フランス白粉ならぬドイツ煙草ですか…いや良い題ですがそれだと暗に煙草のトリックへのミスリードを誘うことになるかもしれませんから、フェアプレイを重んじる進藤さんなら今のタイトルの方が良いのかもしれませんね。 こちらこそ素敵な作品をありがとうございました!そして改めておめでとうございます。(何がかについては敢えて触れないでおきます) 追伸:放課後屋上倶楽部については例によって連作短編の形式にしようと思います。現在
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