僭越ながらレビューさせて頂きます。 今回の不思議な繋がりは、レンタルビデオの映像でした。 冒頭は怪しい雰囲気が漂っていましたが、アオネの登場によりゴーストとアオネの推理とキョウカの別視点に惹き込まれます。 やはり今回も伏線の張り方が秀逸で、読み進める度に多くを想像させてくれました。 その中でも気になっていたのが、ガーネットの指輪。 誕生日を勘違いした伏線と、物語の核心に迫る謎のアイテムは、思わず声を出すほど秀逸に感じられます。 勿論、他にも散りばめられた謎には驚かされましたけどね。 最後は姉の亡骸の上で仕事をする恐怖と共に(過去の改装時期など、この伏線も素晴らしい)、ゴーストとキョウカが手を取り合うシーンはグッときました。 そして、黒猫のラストシーンと三部作通しての感想になります。 この物語は終わりを見せる事無く、全てを繋げるものとして完結しました。 秘密を持った黒猫は、全て同じ魂を持った存在。それを知り、心の隅に抱いていた疑問が爽快感と共に消えて行きました。納得が出来ました。 もう一度やり直そう。ここは奇跡の街、星降町だ。そんな言葉を投げ掛けたくなります。 日常に舞い降りた、ほんの少しのありえない事象。それを起点に、『本当にあったの?』と思わせる広がりを見せる作品が、私は大好きです。 星降町の奇跡は、まさに私の好きな作品のど真ん中で、読み終えた時には感動と共に寂しさも込み上げてきました。 表現が秀逸で、豊富な知識を描写に盛り込む作者様の初期長編。 色あせる事無く、今もこれからも多くの読者を虜にする最高の作品です!
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タッくん、重厚なレビューありがとうございます。 とうとう最後まで読んでくれたんですね。 作者も忘れていた作品ですが、それでも原点なので今に通じるテイストがありますね。 いかんせん拙いので、いずれ書き直したいと思っていますが、なかなかこの時の味は捨てがたいです。 そんな拙作にお付き合いくださり、感謝感激です(ΦωΦ)アリガト

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