僭越ながらレビューさせて頂きます。 病気を抱え、藁にもすがる思いでお告げの地へと赴く。 その地には、神聖な雰囲気を醸し出す娘と出会いが待っていた。 繊細な表現が素晴らしく、彼女のあどけない笑顔や、神秘的な舞の映像が浮かび上がりました。構成とテンポも秀逸で、まるで自分が主人公になり、幻想的な世界へと飛び込んだ気持ちになれます。 また、中盤での、今年で最後になると思うよ……この言葉で、多くを想像させてくれました。何があるのだろう? 恐ろしい事から切ない展開までも想像してしまいます。 そして、全ての謎が解けるラストシーン。儚さと温かさを与えてくれる描写に惹き込まれてしまいました。さすがと言える、作者様の描写の、レベルの高さが伺えます。 この美しいラストは多くの読者を魅了するでしょう。 面白かったです! 全ての点でレベルの高い、秀逸な作品です!
1件・1件

この投稿に対するコメントはありません