住吉唖祈

なんて美しいお話しでしょう。 言葉の一つ一つが柔らかく、月の光のごとく輝くようです。 単なる美談というだけではなく、さとすように月の兎の話をした医師に対して、なんて暑苦しい男だろうと思ってしまう主人公の気持ちに共感します。 自分が本当にツラくてシンドい時、慰めるというだけではない真摯な言葉をかけてくれる人ほど、なぜかムカつくものですよね。 ずっと後になり、状況と気持ちが落ち着いてから、あの人は真心から言葉をかけてくれたんだなぁと気づいたりして。 私はハリネズミのように心を閉ざしてしまったけれど、結果的に彼女は柔らかく受け止めたので本当に良かったと思います、何よりも彼女自身のために。 柔らかい月の光を紡いだ首飾りのような、美しくも素晴らしい物語をありがとうございました。
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双葉 あき さま☆ 愛魂のこもった素晴らしいレビューに感謝いたします。 おそらく、主人公も。 あの頃の心はハリネズミであったと予想します。誰しもそのような時を過ごしているのだと思います。 今ではこうして、あきさんのように心寄り添ってくださる方がいますし、作品として気持ちをぶつける事ができます。その現状に感謝しています。 兎があの月にいる限り、あきさんのハリネズミがいつか変貌する可能性もありますね。何せ暑苦しいものですから。 その男の暑苦しさ、伝わってよかった。 誰かにとって、あの医師のように真摯な接し方ができる、そんなひとでありたいとも思います。 「柔らかい月の光の首飾り」 心の目に
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