羽田伊織

「僕」と「お父さん」で進んでいくお話し。名前がないことは「誰でもある」ということだと思いました。家族であることは、お守りであったり、助けてもらえる囲いであるけれど、すべてが理解され、受け入れられるものでもない。家族だから傷つくこともある。大人になって、ある程度、世の中を知ったとき、彼のような一歩が踏み出せると思いました。家族は理解し合えなくてもいいし、安らぎの場であると限らないけれど、どんなに遅くても「間に合う」ことができる囲いであると思います。かなれさんのお話しは、いつも、どこかに優しさがあって、とても好きです。
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