【コメント】

向日葵のLove　Song

夕暮れの向日葵畑の中で、たった一人の観客に向けて行われるライブ。演奏者もたった一人。ギター一本と歌声のみで。シンプルだけど、それはとても力強くて。胸にせまりくるような美しい向日葵畑の風景に、どこまでも優しく響いていく……。お話を読みながら、そんな光景が、ブワッと脳内に映像で広がっていきます。あまりにもストレートに、そして深く太く胸に響く、作者さま渾身の一作。しっかりと堪能させていただきました。この物語の主人公・和也。自分の、そしていつも応援してくれている夏奈の夢を叶えようと、がむしゃらにがんばる姿や直球さ。そして、もう一人の主人公・夏奈。和也の全てを包み込んで、優しく昇華してくれるような暖かさやひたむきさ。それらを目にして、どっぷりと感情移入しつつ、夏奈と一緒になって和也を応援していました。距離が離れようとも、連絡を取らない時間が長かろうとも。確固たる繋がりを感じさせるこの二人を見ていて、本来は『二人で一人』だったのかな、なんて想像をしてみました。『魂の片割れ』だという、ツインソウルやツインレイという言葉。お互いが出会って、分かれていた魂が一つに結びついた存在だそうです。ラストページの和也の姿をみて、そうなのかも知れないと思わせてくれました。すると、不思議とお話の中の痛みとか切なさというものが、綺麗に昇華されていくような感じがしたのです。だって、二人の魂は一つで、これからもずっと一緒なのですから。読書中は、泣いたりキュンキュンしたり、いろんな感情で大きく揺すぶってくれました。でも読後は穏やかな、そして、とても前向きな気持ちを持っていることに気づきます。お話の中に根付いていた力強さというものが、ラストで大きく生い茂ったからかな。そんな風に感じました。感情を大きく揺すぶられる。読ませていただく側の、読書中の最大の楽しみだと思っています。そしてこのお話も、私を最大限楽しませてくれました。とても素敵なお話、読ませていただきありがとうございます(o^^o)

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大滝タクミ(リア大変) 2017/5/27 8:15

Σ(*ﾟДﾟ*)！？こんなに素敵なレビューをΣ(*ﾟДﾟ*)！ありがとうございます(；ω；) この作品は、今までの集大成です。物語はストレートに心を打つものを。そして、武道館やメール、向日葵にライブ会場など、細かいところを何度も何度も考えて洗練させました。展開はよめるけど、ハッとさせられるところを作れるように…… 星空の手紙や他の作品では、最近は先の読めない展開……それが小説を書くに当たって普通なのですが、あえてそれらを全てぶっとばしました。分かってしまう。でも、涙はでてくる。心を打つ話だから……そんなものを書きたかったのです。文字数も、製作にかけた時間もいつもの数倍です。

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