清水 誉

地下鉄が精霊界との繋がるルート。 その設定は説得力がありました。 地下鉄独特のひっそりとした雰囲気や、地上よりも濃い影が異世界へと続く想像がしやすいのです。 登場人物のキャラクターが良いです。 ニホンオオカミのナライを連れた白銀の髪を持つシャーマン、タユナの活躍はもっと見たい。 アヤカが「出来れば一緒に」と呟いた言葉を聞いてしまった時に、トウマは彼女の言霊に取り憑かれてしまったのかなと思いました。 トウマの優しさももちろんありますが、風祭を地下鉄まで連れて行ったのはある種の呪詛だった気もします。 トウマの憧れだったアマリリス、アヤカの悲しくも恐ろしい別れは衝撃的で、風祭を憎く思いました。 それにしても幻の一番線、うっかり乗車は控えたいものです。
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清水あにい、素敵なレビューありがとうございます。 地下鉄って妖しいよね。 黄泉も地獄も地下だし、異界に近い場所ですから。 そこにシャーマンとオオカミという好み設定を入れてみました。 楽しんでもらえたら、作者冥利に尽きますわ(ΦωΦ)

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