あおい 千隼

レビュー失礼致します。 (応援) ひとつの恋が終わり、その後も尾をひく苦しみを抱えた女性に恋をする、ひとりの男性が今回の主人公。 前作の視点を変えた、一途な彼の物語でございます。 どうしても不器用なつき合いしかできない彼女。 同じく不器用な愛の示しかたしかできない彼女の元カレ。 それを温かく見守り、大きな心と胸に包み込む主人公は、けれどもその心境は穏やかではございません。 何度も自問自答をくり返し、どうして彼女でなければ駄目なのだと、辛い恋に苦しむ主人公。 ですが苦しみ悩む時点で、もう答えはでているのです。 自虐を枷とした彼女に、目を逸らすことなく対峙をして、身も心も少しずつ癒してあげる主人公は、どこまでも優しいひとです。 何度も窮地に立たされ、それでも乗り越えてゆくすがたに、拝読してますと痛んだ分だけ胸は温かくなります。 最後に行きつく先に、光が待っているのか。 穏やかな幸せを掴む日まで、もう後僅かでございます。 シリーズを通し彼らの葛藤を目にして欲しい、そんなお話でございます。 とても素敵なお話です。有り難うございました。
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