この作者様の男性目線の作品に初めて出会ったかも? マジシャンというのは奥が深く、この物語には度々、初歩だとか簡単という言葉が出てきます。僕ら素人からしたら何が簡単で何が難しいかなんて分からないですが、そんな言葉を選んでいる主人公の語りからは劣等感というか……自分を卑下している心理が見て取れます。 これはどの業界でもあること。それぞれの業界で生きてきた人間は、ある種のその業界の固定観念に囚われます。すると眼鏡は曇り、成長の実感が無かったり、自分なんてどうせ……と考えてしまう人も現れるわけですね。 読者はマジックに関してほとんど素人である場合が大半です。これは良い意味でですが、だからこそ主人公が何に悩んでいるのかが共感しにくい。どちらかと言えば訪れた女性客に感情移入するのではないでしょうか。 女性客と一緒になって主人公のマジックを楽しむことが出来ました。語りは主人公なのに不思議ですね。 最後には主人公の心の成長もあり、何やら恋の予感もあり、スッキリした読後感を味わえます。これもまた、この作者様の別の読ませ方に出会ったみたいでファンとして嬉しくなりました。
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れびゅーありがとうです! たしかにそうですね。男性目線の作品は少し書いてますが、こういった書き方では初めてでした(*´ω`*) 固定観念があるからこそ、その世界の人はこう考えてるんだなってわかるものになっていたらと思ってます。マジシャンって、同じ人間なのに、以前まではテレビの向こうのものだと思ってました。生きている感じがしないというか。上手く言えないんですが、接したことによって、あぁ、同じ人間なんだなって思ったんです。そんな気持ちが少しでも伝わったらいいなぁって思って書いたんですが、そこに関してはやっぱり難しいかもしれないですね(^^;) 充ちゃん視点で感情移入できるものになっていたなんて、

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