風間幻像

 レビュー失礼します!! 良い点  主人公さんの精神が壊れていること、より壊れていくことを、本人の自覚的な描写なしでよく表現してはるなーと思いました。「自分の考え方が変になってる」ってふうには、一度も思ってないですよね。自殺のほうがいいとか、あんな父親に認めてもらいたくなったとか、最終章の行動とか。第三者からしたらヤバい状態になっている心理を、当然の感じで語る様子は、とても痛々しくて心に残りました。  ヤバいことはヤバいんですが、こういう心理になっちゃうことは実際に充分ありえます。狂ってるわけではなくて、極度に追い詰められた人が自然になっちゃう思考だと思います。「死んでやる」って考えちゃったこと、突発的でしたが僕もありますよ。逆に二章みたいに気味悪いほど許しちゃうのも、「与えられた人生に順応しよう」みたいな気持ちが無意識に働いて、こういうふうになっちゃうんですよ。実際にありますよね。よく表現してくださいました! 代弁してもらえたと感じる人もいると思います。 「家族を休む」って発想が出ちゃうのも、辛さの激しさをよく表しておいでだと思います。  あと、喉をズバァーしちゃう幻想のシーン、とても良かったです。主人公さんの溜まりに溜まったストレスが、かなり激しく表れていました。凄惨ですが、このお話の中で唯一の、一種ポジティブな場面でした。もう地の文での恨み言も極力減らして、このシーンだけをより濃くかつ長く描いて頂けたら、さらに引き立つやろなぁとか思ったり! コメントに続きます
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続きです ムムムな点  中身でなく作品紹介等についてなのですが、謙遜しすぎでいらっしゃいます。あんまりハードル下げるより、堂々となさってたほうがかっこいいし、表紙の文としても面白そうに見えると思います。  続いて内容についてですが、一つめは、擬音です。も少しオリジナリティ全開の擬音か、あるいは地の文での表現になさったほうが、ご作品の雰囲気に自然にハマると思います。ただ、クラクションや携帯の振動音に関しては、軽い感じが重い実情のアクセントになっていて良かったです。  二つめは細かいことなんですが、一章最後の文の語尾がなんだか客観的に見えます。「~のだった。」って、自身というより他者を俯瞰してる
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返信が随分と遅くなってしまいましてすみません(/_;) いくつかの挑戦と共に、この重たいテーマをいくつもぶち込んだがために表現しきれなかったというのが、私が書き終えて思うすべてでした。 故に書き直そうとも思っていたので、説明文もまだ読まなくていいアピールをした、というのが本音です。 素人とはいえここでアップするものは、書店で並んでいるようなものに見劣りしないものを出したいと思っていて。それは、公募などで受賞するもの、という意味合いとは異なりますし、私の主観の問題なのですが。 「~のだった。」と「まるで今の私」の表現については、そういうご指摘をして下さる方がなかなかいらっしゃらないので、と

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