囁きヒトデ

 導入部分で、何か不思議な出来事の始まりを予感させながら、終盤でその予感が覆る、という構造をもった物語です。  結局は日常から逸脱することなく話が終わってしまうので、ストーリー上の抑揚は不足するはずなのですが、主人公のつぶさな心の機微を中心におくことで、読者を引き込み、ゆさぶる工夫が凝らされています。  短編を作るうえで、刺激的かつ平和なオチを用意するということは難しいため、それを実現している点がとても新鮮です。
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ヒトデさん、透視眼鏡にまでレビューをありがとうございます。 実はこれ。 通勤電車から降りて、改札を通る時に思いついた作品でして……ノリと勢いだけで推し通した感半端ないです。 でも、個人的にこういう勢いも時には必要だと思い、楽しく書いていた記憶があります。 温かなお言葉の数々を励みにこれからも頑張ります。

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