スカイラインなんて耳にしたり、またそのフォルムを思い浮かべるだけで男なら丸形テールランプを思い浮かべ、それぞれの世代で抱えるあの灯へのノスタルジアが浮かぶ。そのはずだ。 その名を聴くと、ケンメリのフレーズにときめきを感じたり、鉄仮面の愛称に厳つさとねじ伏せるよな強さを感じたり、GT-Rと聞けばスカイラインR32かR33か、それとも34かなんてそのパワーと最新鋭機を見るよなワクワク感がとめどなく溢れる。 時代毎に生き方や貌を変えるけれど、スカイラインのスピリットを感じる丸形テールランプ、アスファルトに描く尾灯の直線や孤が男の一生をギュンと見せてくれる。 オッチャンのスカイラインはやっぱり特別で、読んでいるうちに浮かぶのはスカイラインのテールランプから放たれる丸い灯が、人生の憧れを映し出すよで。ときに不器用なやり取りも、それがカッコよくしっくりくる。 でも歳と共に自分ひとりではスカイラインと添い遂げられぬときがきて、その際半分な状態からひとつになって走り抜こうとする様が、いじらしい。 寡黙から、一度吹かせば誰より強い存在感を示す、半分の力となっても、継承されひとつになり、また次の時代へ駆けていく。 長々となってしまったけれど、それぞれの世代に形や生き方が違えども、本質的なスピリットが同じなら道ある限りどんな道も駆け抜けていける。 スカイラインは特別だから、それだけでウズウズするし、最後まで最高に駆け抜けていきたい。 スカイラインを通してみたオッチャンと僕の人生賛歌。半分空いたシートを埋めテールランプで熱い軌跡を焼き付けて欲しい。 スカイラインって車は、どうしてこうも心を滾らせるのだろう? 心滾る物語、味わいました。 ありがとうございます。
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13kid さん  こんにちは。有月です。  これは…… 13kidさんにとっても、スカイラインは思い入れある車だったんですね。アツい気持ちの籠もったレビュー、誠に有り難うございます。  この作品の中に登場させたスカイラインのモデルはR32です。 「オッチャン」のは「GTE」という量産グレード。2リッターの自然吸気エンジン、SOHCながらも直列六気筒を搭載した軽量なFRセダン。  対して、「オレ」が後から乗り始めるのは「GTS-t TYPE-M」。オッチャンのGTEと同じ2リッター直列六気筒エンジンながらも、こちらはDOHC、ターボチャージャー搭載。GT-Rみたいにツインターボだ

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