神乃木 俊

 この小説の艶やかさと繊細さ、そして作者の情熱にはいつも驚かされます。  けして安きには流されず、自分の書きたい物を書くという不断の決意によって作りだされる世界は、芳醇と優雅さで満ちています。  現代の女子高生、紅羽が”疑似”源氏物語の世界に入りこむ物語で、見目麗しい光源氏と頭中将との恋のはざまで揺り動きます。そしてその二人もまた、現代における先輩にあたる、光人と大和の面影を宿している。  そして物語の鍵を握る、紫式部の存在。 一人の男性からの真実の愛を求める紅羽が選ぶのは、果たしてどちらなのでしょうか。  勢い余ったレビューになりましたが、この希有な作品が、紅葉の錦のように情熱色に染まりながら完結に向かうことを期待し、菅家の和歌を送ります。 ” このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに ”
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この度は、素敵なレビュー有り難う御座います! 情熱と思い込みによる使命感を支えに、突っ走ってきました。折り返し地点を過ぎて、ここはもっとこうすべきだった…冷静になる時期が来て、先に進むのが怖くなった時、神乃木さんに出会いました。 まずは、仕上げます。まだ少し先ですが。ブレずに走り抜けます。 勇気を有り難う御座います。 赤々と燃ゆる紅葉、しかと堪能しました。和歌を有り難う御座います。 今後は、和歌を自作で作れるようにもなりたいです。 感謝の気持ちを込めまして、 変歌 嵐吹く 三室の山の もみぢ葉は 龍田の川の 錦なりけり 能因法師 今後ともよろしくお願い申し上げます。 有り難う御座います
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