空沢 弥

安心してずっと二人で住めるっていいなって思います。生活用品をこだわって選ぶって、ずっと二人暮らしの未来が見えているからできることかなって。 家族が増えるかなぁとなれば多めに買ったり、タフなものを選んだりするし、いつか老いた親と同居するなら、今の賃貸は仮住まい、いつかすべて処分しなきゃならないから高価なものは絶対揃えられないってなります。 ちなみに私はバリバリ後者^^; 結婚9年目にもなるのに、どこか今の人生を諦めていて、壊すのも棄てるのも惜しくないようなもの以外手が伸ばせず、安っぽくてつまらない家具や食器に囲まれて暮らしています。かつて二世帯を断り、その後は曖昧ながらも自分たちの後は家土地を守ってくれと言われている以上、私は主人との「二人の生活」にいずれ干渉される時が来ると覚悟しています。その時は、今の暮らしに親を「招く」のではなく、二人で作ってきたこの暮らしを「処分」して、自分たちが親の家土地に「招かれる」ことになります。正直それを想像すると、この部屋や食器などの生活用品や生活空間を素敵にしようなんて気力は、奪われてしまうのです。どうせ努力しても、いつか取り上げられてしまう日が来るなんていう諦めが、いつもどこかにあった9年間です。 理と衛を見ていると、二人の生活空間が二人に最適な形で充実していて、二人で作り上げていく日々が積み重なって生活空間が整っていくのが、とても素敵だなぁって思います。人にはなかなか言えない関係で苦しむことがあるのもわかっているのに、人生が縛られてなくて、干渉されることがなくて、自由でいいなぁ、なんて羨ましくなったり、切なくなりました。 私も本当はそんな風に、家具や食器の一つ一つを、主人と二人で選びながら生活空間を作りたかったです。
・1件
将来を諦めるのは残念で悲しいことですよね。私は中学までしか実家に住まず高校から札幌でした。二度とここには戻ってこない、そう信じて生きてきましたが、帰ってきました。宮崎に行ったのが大きかったと思いますが文字数の関係上割愛しますね。 弟は既婚で東京。長男長女の姉弟はともに子供がいないので本家筋ですがこれにて御終いという状況です。仕方がないですよね、こればっかりは。墓守も大変だろうから永代供養にするように言われています。祖父母の始末で大変な思いをしたせいか積極的に物を捨てる親でよかったです。 自分の将来がどんなものになるのか全然見当もつきませんが、全部諦めちゃうのはあまりに切ない。結婚というものは当
1件

/1ページ

1件