神楽彩葉

どこか、別の世界に迷い込んだような、夢の中にいるような詩集。 ひとつひとつの詩を読むたびに、別のファンタジー小説の一ページを垣間見ているような錯覚を覚えました。 異世界の、私たちが踏み込むはずのない場所に、誘われたように感じるといった方が適切でしょうか。 それぞれに月を題材にしながら、どれも違う空気を纏っている詩たちは、すべてが独立した物語のようで、実は世界は繋がっているのではないかと思ってしまいます。 どこかで、りこちゃんの紡ぐ世界に繋がっているようにも思えました。 静謐でミステリアスな詩の世界に、クラシックのような調べが聞こえてくるような言葉運びが印象的です。 個人的には輪廻月路が好きなのですが、少し彷徨いの森の雰囲気を感じたのは私だけでしょうか。 ティルナノーグとあるので、少し違うかなとも思うんですが、月路や季節の巡りなど、りこちゃんの書いている小説に通じる世界観を感じました。 光が集まって、導いてくれるような、美しい幻想世界。 いろいろと空想してしまう、世界観を持った詩ばかりです。 久しぶりに、りこちゃんと女詩会に参加できて嬉しかったよ(*≧ω≦*)
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