天藍

こんにちは。前後レビューに参りました。大変遅くなって申し訳ありません。 「てのひら」 キリキリと手のひらに出来るだけ痛く、出来るだけ深く、傷跡を染み込ませる。痛みに頼って、生きてる時って、あると思います。 夕暮れだとすると、もしかすると月を待ってるのでしょうか。手のひらに月を作りながら、生きる意味を問う。鮮烈な傷跡の詩でした。 「私は永遠に変わりません」 アポロンとダフネの物語に寄せて、とのことで久々に神話を調べて読んでみました。 昔はダフネの強い拒否とアポロンの考えなしの行動に眉をひそめたものです。 ダフネは変わらない。アポロンも変わらない。永遠の平行線。ただ、ダフネはアポロンが枝を手折ることは許したのだなと思いました。 「こどもだけ、おとなだけ」 はるか昔はかぐや姫も狼男もお月様のうさぎも信じてたのを思い出しました。走ったらお月様は追いかけてくるし、夜にいると思ったら朝にも昼にもいる。不思議な存在でした。 夏目漱石のあの有名な言葉がやわらかく響きます。特別な人の横で見上げる特別な月は、きっとうつくしいでしょう。 「宵に溶け込む」 ただの勘違いなのか または秋のせいなのか このフレーズがとても好きです。秋のせい。秋ってどうもセンチメンタルの密度が高くて言いようのないかなしさとか、さみしさが胸に迫ってくると思います。特に、夜は。 それでも、進む。月を見上げながら。 「てのひら」のときに手の中に月を作ってたのに、最後には月を見上げて進み出す。 引き出しが少ないなんてとんでもない! たくさんの月を見させていただけました。 わたしのレビューはこれにて了。素敵な作品をありがとうございました。
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天藍さん、 お忙しい中レビューありがとうございました。 前後レビューのお相手、という貴重な巡り合わせに感謝いたします。 私が拙い詩から表現したかったこと(代表するなら、痛みや希望、懐かしさや寂しさ、お空のお月さま以外の月)を全てレビューに書いてくださり…無事に伝わったようで安心したと同時に、嬉しかったです! お気に入りのフレーズを教えていただけて、次の創作への意欲にもなります。重ねて、ありがとうございました。

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