杉浦 亜紀

大阪に住めば、大和川に意外な愛着を持つ人もいるのでは? 北と南を二分する境、それが大和川というのが私的な印象です。 先日の台風で氾濫を起こした記憶が、現在は真新しいですね。 そして南海電車。大阪の南北を繋ぐ、とても歴史ある鉄道です。 南大阪に行きたければ、この鉄道なら多方面へ行けるのです。 大阪の南と北は、似て非なるもののように思えてなりません。 それはあたかも、同じものの過去と未来のように―― 前置きが長くなってしまいました。 この物語では、南の工業地帯で育った男性が北で働いています。 どちらにいても、少し居た堪れなさげで、不器用そうな主人公。 きっと現代、共感できる人は多いのではないでしょうか。 ヘドロの沈む工業地帯が、彼の心象を切に訴えてくるのです。 それでも南海沿線を行く内に、過去と現在が繋がれていきます。 最後はじわりと泣きそうになりました。根強い愛のお話でした。 上記ではとても伝えきれない郷愁を醸す、素敵なご作品です。 言わずもがな、それを坦々と訴えられる文章力に敬服致します。 主人公と一緒にさまようように、場面の浮かぶ臨場感でした。 大阪に住む人もそうでない人も、ぜひ御一読をお勧めします。 温かさも忙しなさもある堺――大阪らしい空気をどうぞ。 ※個人の感想です@関西人※
2件・2件
コメントありがとうございます! 嬉しすぎて調子に乗ってまた私生活そっちのけで書いてしまいそうです。お互いにほどほどに書き続けましょう。
1件1件
返信ありがとうございます! 素敵なお話だったので、ついつい感想が長文になってしまいました、すみません。 どうかお体を壊されない範囲で、今後のご更新も楽しみにお待ちしております! 私も少しずつ書いていけたらと思います。ご閲覧やスターをありがとうございます。
1件

/1ページ

1件