美風慶伍

【悠久の時を超える友情と相剋のドラマ】〝ライバル物〟の骨太な物語骨子が支える正統派パーティー冒険ハイファタンジー!【レイは旅路の果てに親友に何を見る?】 ★エブリスタはとにかく表紙が印象的な作品が多い。シンプルな物から凝ったものまで色々ある。それらの新着作品の表紙の中で特に印象に残っていたのがこの作品だ。イラストもそうだが〝タイトル〟が物語の深さを強く訴えかけてくるからだ。だからずっと思っていた『この作品のレビュー書きてぇ!』それがまさか作者様の方から依頼を受けるとは夢にも思わなかった。否、依頼を受ける前からレビュー確定である ★【ライバル物】相克する立場に有る主人公二人が互いの人生を絡め合いながら、壮大な物語が長いスパンで語られるジャンル。神話としても構成可能な物語構造の基本中の基本である。だが、多くの場合、ストーリーの中の一要素として登場人物の中の関係性の一つとして含まれる事はあってもライバル関係を完全メインとしてストーリーが構成されている『ライバル物』と言うのは思いの外少ない。パートナー物とは異なり、W主人公として2つの物語を濃密にバランス良く構築する必要が有るためだ。片方だけに傾注してもう片方が薄くては物語が失敗するからだ ★特撮では仮面ライダーブラック・超獣戦隊ライブマン、漫画だと手塚治虫のMW、ボクシング漫画のあしたのジョー、そしてダークファンタジーのベルセルク――ライバル物の著名作って儂の知ってる範囲だとコレくらいだ。思いの外少ない。それだけ難しいのだ。 ★そして本作 ★親友として兄弟として、同じ屋根の下で育ってきたレイとリーベ。レイは勇者の名を受け継ぐ者として、リーベはレイを支える司祭として将来を約束しあった仲だった。だがレイの勇者拝命の儀式の際に運命は訪れる。魔王の配下がリーベに告げる『あなたは龍魔王だ』そして連れ去られるリーベは魔王の素質の片鱗を見せながら告げる『僕を倒しに来て』親友に降り掛かった運命にレイは思わず叫んでしまう『お前を必ず救う』そしてレイは魔王を救うと口走った勇者として、失格の烙印を押されてしまう―― ★序盤でレイとリーベと言う二人の主人公の過酷な運命の相剋が分かりやすく語られ、そしてレイの勇者としてあまりに不幸な旅立ちが始まる。そして、レイがリーベの元にどうたどり着くのか読まずにはいられない名作である
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レビューありがとうございます!事前に作品を知っていていただいたとは、光栄です^^* レビューが立派すぎてもはや恐縮なのですがw 書く前の設定段階でW主人公というのを念頭に置いていたのでそこを推してくださって嬉しいです!ありがとうございました!
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