あーる

明るく正義感が強く優しい。そんな主人公の周りで起こる悲惨な事件や不可思議な現象と出来事。 物語が進むほど、読者は登場人物と一緒にそれらに巻き込まれ、そしてそれを包むさらに大きな「何か」の謎を体感していくことになります。 駄菓子屋を営むおばあちゃんと同居する、両親を亡くした主人公 雅之(まーくん)。そして飼い猫のミーコ。 彼らが巻き込まれる最初の事件は近所で起きた殺人事件。 他人と関わる事に希薄な時代…他人の家で起きていることは所詮よそ事。その中で見落とされがちな弱い立場の存在。真相を見つけ出すまーくんの気持ちの揺れがヒシヒシと伝わり、私の心も軋みました。 その後、まーくんは次々と不穏な事件や出来事に巻き込まれていきます。 そんな中、まーくんを導く、夢の中に現れた不思議な魅力を纏う人物。 それは、本人曰く、飼い猫の「ミーコ」だと言う。 何故ミーコは人の姿でまーくんの前に現れたのか。目的は何なのか…読み進めるほど、どんどん不思議な世界にはまり込んでいきます。 この二人(一人と一匹?)の他にもたくさんの人物が登場します。 いつもまーくんを温かく信念を持って守り続けてきたおばあちゃん。 少年らしく葛藤しながら成長していく翔太君。 負の意識を内に秘めつつ、前を向き歩き出す翔太君の兄 はじめ君。 そんなはじめ君を支える友人たち… 他の皆も、それぞれが生き生きと物語の中で生き、また関わり合いつながっています。 謎解き、推理を含むお話。 ここで多くを語ることはできませんが、その他にもたくさんの想いを感じることができます。 否が応でも降りかかる運命(さだめ)と使命。繰り返し長い時間を経て強くなる絆や切ないほどの想い。関わる人皆の深い愛情を感じ、思わず涙してしまいました。 きっと読み終えた時、ストンと物語が心に落ちてくるはずです。 印象深い最後のシーン。 「奇跡」を目の前に、まーくんが古本屋の店先、一刻も早くと開くドアを待ちきれず、体を斜めにして店内に滑り込む姿。強く求める気持ちが溢れでる臨場感のある描写に、心が熱くなりました。 恐怖を抱く暗く不気味なシーン、ほっこりするシチュエーション。考えさせられるエピソード。様々な要素が絡み合いながら繋がっていく物語。 そして、読者の感情も複雑に絡み合う、とても面白くて素敵なお話です。
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あーるさん素敵なレビューをありがとうございます!! 感激ですぅぅぅぅ(´Д⊂ まろちゃんへのお返事もありがとうございます! 楽しんでもらえたことが伝わってきてホッと胸をなで下ろしました。 書いてた時は「面白い!」と思って書いてたんですけどね^^;なかなか感想をいただけなくて「面白くないのかも」と思ったりもしてました。 このお話は……何年前に書いたものかな? と直ぐに思い出せないくらい前に書いたお話です。エブリスタで更新する際に手直しはしたものの、荒削り感が否めない。いろんな要素入りすぎてまとまりもないかも。言いたいことは山のようにあるけど、伝わっただろうか? などなど、課題が多いお話だと思っ
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お返事ありがとうございます! 少し前に書かれたお話なんですね。 面白くないのかも、なんて1ミリも抱くことないほど、めっちゃめちゃ面白かったですよ!! 読み終わりの満足度山盛りでしたし、また読み返してたら、そうだったのかぁを改めて沢山感じられました! その証拠に沢山の読者さんの目に止まって、ランクに反映されているのだと思います°+.*☆ もしたろさんがもっと…と思うとしたら、それはお二人がいつも先の先の高い所を見て、書くこと描くことに励んでいらっしゃるからだと思っています! あぁでも、ああしたいこうしたいを盛り込んで下さったお話も読んでみたい気もするなぁ!何となくまだ気になることもあったりする
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