ラストの七瀬の言葉に、全身が震えました。 「空色、今でも好きなんだね」 ……ブワッと感情の波に呑み込まれた気分です。何て美しく、初々しく、繊細な思いが込められた言葉なのだろう。作者様の手法がギュッと詰まっていると感じます。まさに、パズルのピースが嵌って行くように。(作中で気に入ってる一文です) 全体の感想としては、テンポがよく、情景が想像しやすい表現で、とても読みやすく感じました。それでいて感情移入してしまう細かな描写に、疑問を感じる数々の伏線。惹き込まれてしまいますね。 七瀬に高校でカミングアウトした時なんて、翼と同じく胸が締め付けられました。 爽やかな彩を見せる空の色、天然で可愛らしく自分を変えて行こうとする姿、今は少なくなってしまった手紙と言う想いでの切っ掛け、それらが青春のパレットで混ざり合い、光り輝く瞬間を演出していました。 かなりレベルの高い青春物語。凄く面白かったです! この先の二人を想像して頬が緩む……そんな、読後に爽やかな風を感じる物語でした!
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タッくん、「空色」にレビューありがとうございます! 心温まるレビューに、泣きそうになりました。 また、「伏線」という言葉を使って作品を表現していただいたことに、驚きつつも、嬉しく思います。 いろいろ悩みながら再度挑戦した作品、書き終えてほっとしています。
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秋吉さんの作品は相当レベルが高いですよ(∩´∀`)∩
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