江田公三

暖かい気持ちになれる穏やかな小説。ダイナミックで劇的なストーリーではないけれど、長い時間の持つ力が感じられて説得力がある。 途中で、それまでのシーンは50年前だったと種明かしがある。こういう細工をするときには、そこまでの描写ではできるだけ現在の風を装うのが基本。 だけれども、「そう言われてみれば」と気づけるともっと面白い。この作品にはそうした伏線らしきものが垣間見える。 会話の始まる前に書かれている「何度も腕時計を確認していた」という記述。 今はスマートフォンで時刻が確認できるので、腕時計をしない人も多い。それに遅延状況をスマートフォンで確認する場面も出てこない。 一方、気になる箇所も。 「貼るカイロを4つ中に貼っている」というのは、ちょっと時代がずれているかもしれない。日本で使い捨てカイロが普及し始めるのは、ロッテが「ホカロン」を発売した1978年で、そのころは貼れないタイプでした。
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江田公三さん(^-^) 素敵なレビューをいただき嬉しいです。 腕時計の場面を読み取っていただけたのがすごく感動しました!! そして、カイロの件、私の勉強不足でとても有り難い情報でした(>人<;)そうなのですね!!それは是非とも内容を直そうと思います!!助かりました! 読んでいただき、ありがとうございました。
早速ですが、ご指摘の部分だけ直してみました(*^^*)本当にありがとうございます。これからはもっと下調べをしようと学びました!感謝します。
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ポケットに二つもカイロ入れちゃいましたか。あの頃の使い捨てで無いベンジンカイロって重いですよ。それに高いし。それはそれで、彼女の性格の面白さが際立つのですが。 こんな感じ。 http://www.hakukin.co.jp/item.html
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