冴月希衣

何かと出来の良い兄、新吉と、その弟、徳次。そして兄嫁のイネ。 『和泉式部日記』の和歌になぞらえて、兄嫁を想う徳次の目線で進んでいくこのお話。 お勧めポイントは、なんといっても全ての場面が絵で浮かんでくるところです。 様々なジャンルのコミックを描いておられる作者様ならではの細かい人物描写と舞台設定は、歴史に詳しくなくてもすんなりと作品世界に引き込んでくれます。 そして、合間に何気なく差し込まれている情景描写の一文が絶妙で、何度「うわぁ」と唸ったことか。 イネさんsideの短編を読むだけでは分からなかった、兄様が亡くなった経緯。 徳次の兄様へのコンプレックスや愛情。 兄弟の身に起きた悲劇と、それに関わった周囲の人々の群像劇。 さらに、イネさんに告白するまでの徳次の葛藤。 まるで一本のドラマを観ているような、とても中身の濃い作品でした。 脇役も魅力的。 良くも悪くも、菊様の存在感はすごかったしw さらに、それを上回る謎の女、なかさん。今後も徳次の前に現れそうで怖いw 伍作さんたちや平ちゃんとのやり取りには、とてもほっこりさせてもらいました。 あ、忘れないうちに先にお願いしておこうかな。 イラストのリクエスト、篤紀様でお願いします。山内様と寿美代さんとの3ショットもいいな(〃ω〃) メインキャラに戻りますが、兄様は本当に無念だったろうと思います。 イネさんのことは本気で惚れていたろうし、徳次のこともとても大事に思ってた。商才もあったよね。 物語で『もしも』なんて考えてはいけないけれど、それが頭に浮かんでしまうほど魅力的な人物でした(つまり好き) イネさんと徳次は、徳次の頑張りと想いが通じたんだと勝手に思ってるけど、実は私、イネさんは誰のこともまだ好きじゃなくて(初恋もまだっていう意味)、運命に流されるままに兄様を受け入れたし、徳次のこともそうなっちゃうのかな、という解釈でラストを待っていました。 もしかして徳次にも師の宮と同じ運命が……なんて。 それは違っていたけれど、受け身でしかいられないのも、当時の女性だもんね。哀しいことに。 でも、ご両親のバックアップもあるし、末永く幸せに暮らしていってほしいな。 (ところで、モデルの藩は、いったいどこなのかしら?) まゆちゃん。 長い間の連載、本当にお疲れ様でした。 コミックの続きもとーっても気になってるけど、時代小説もまた読ませてね(^-^)
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慧ちゃん、レビューありがとう(//∇//) 情景描写は、稚拙ながらも私が好きなものを描いたから、嬉しいよ。 菊は嫌われるように書いていたけど、後半、好感度が上がったので、ペコメを読むのが楽しかったです。 ストーリーを動かしていたのは、半分菊だったしねwww なかはねえ、いい人ばかり出しすぎちゃったから、トドメで。そのトドメを伍作が刺してくれたらいいけどw 新吉は、もう少し生きていたら、どうなっていただろうね。たしかに孫六なんかに殺されて、無念だったと思う。 そして、イネが一番難しくて。 わかりにくいと思うけど、その想いは最後の羊羹のところにこめてみました。 そう、いくらやえが無理矢理
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後半の菊様、皆に応援されてたもんね(・∀・) 山内様の人柄のおかげもあるだろうけどw 口調はアレだったけど悪い子じゃなかった(*´ω`*) あ、情景描写はね、蝉の鳴き声とか雷鳴とか、あの差し込み方にいつもキュッとなっておりました(〃ω〃) そうそう、羊羹! 私の受け取り方が微妙だったんだよね。兄様の直筆レシピが残ってるわけだから変に勘ぐっちゃったかも。 徳次、イネさんお手製の美味しい料理を食べて夫婦ともに長生きしてほしいわ。 佐賀藩だったんだね。海も山もあっていいところ(●´ω`●) 三川内焼きも見てきたよ。白磁に藍色が綺麗だったー。 朝廷や将軍家への献上品にもなってたんだね。平戸藩があ
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