白羽莉子

イベントから参りました、白羽です。今回はご依頼ありがとうございました! レビューをさせて頂ければと思います。 よく回復施設の様子を描けているなあという印象でした。よく調べてあるからリアリティがあるように感じて読むことができました。 依存症は怖いという印象よりも、自分と向き合って自分なりの生き方を見つけていくことが伝わってきたなあと思います。いや、確かに依存症によって迷惑をかける、命を落とすというのは怖いなあと思うし、誰が依存症に陥ってもおかしくないというメッセージ性はとてもよく伝わってきます。ただ、それよりもよりよい生き方を探究していこうというのもよく伝わってきて深いなあと思いながら読んでいました。 物語としての推進力はまあ、ある方でしょう。ただ、メッセージ性が強すぎることもあり、エンターテインメント性には欠けるかなあ、と。 そう感じた理由として二つ。 一つ目は、言わせたいセリフを長々と書いていること。三人称であっても人の視点で書こうと思えば書けるのですよ。難しく書くと三人称一元視点といいます。主になるキャラクターを決めて、そのキャラクターの目線で、心情を書くことができるのです。こういう物語は割りと一元視点で書くだけでかなり会話文の内容を減らせます。セリフがあまりに長くて地の文が少ないとキャラクターに言わせている感が出やすくなってしまいます。 二つ目は、物語の展開。 書きたいシーンの為にキャラクターがいるように見えて、結果的にご都合主義になっているように思います。群像劇は難しくて、物語のゴールは基本的に一つでそこに向かって起承転結が展開されると思うのです。群像劇も同じで最終的な着地点がしっかりしているからこそ、面白いと感じるのだと思います。ただ、この物語りはどうも微妙だなあ、と。おそらく物語の軸が弱いのだと思います。最終的にどこに帰結するのでしょう。この物語の主軸はなんなのでしょう。それが読者からよく見えるようになると、さらにエンターテインメント性が出てくるかと思います。 最後に、ハルキくんが無駄に可愛くて、同い年ということを認めたくない……(笑) ぐだぐだ書きましたが、楽しく読ませて頂きました。そして、レビューさせて頂き、ありがとうございました!
1件・1件
白羽様 レビューありがとうございます。依頼してよかったと心から思っております。 ハルキのキャラクターは、引きこもりの経験もあり社会経験も年齢の割に乏しいという設定で考えたので、年齢よりはかなり幼めになったかと思います。ハルキ推しが出てくれて素直に嬉しいです(^^) そして、会話文が長いというのはご指摘の通りだと思います。どうしても「伝えたい」が先行してしまってセリフが長くなってしまうというのは私の悪癖でもあります(汗) 「読者の側からの最終着地点」は、最初はハルキと進藤が友情を深め、共にリカバリーエデンを旅立つことにあった……のですが、書けば書くほど描きたいキャラクターが増えていってしま
1件

/1ページ

1件