青木ぬかり

 シリーズもののエピソードという位置付けではありますが、まるでひとつの映画を観たような厚みが本作にはあります。  小説のジャンルで区切ることは本当に難しい……。  それをつくづく感じました。  舞台や設定がファンタジーやミステリー、あるいは恋愛であれ、そこに描かれるのは「人」……。  すべからく小説は「ヒューマンドラマ」なんですよね。  私自身の身の上と重なる部分もあり、胸に熱いものがこみ上げてきました。  すばらしい技術とセンスをお持ちだと思います。  素敵な体験をさせていただきました。

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