【コメント】

恋人は夜にいきる男

　この超常探偵シリーズも気がつけば、六作目。すっかり作者の代表的シリーズの一つになったなあ、と一人のファンながら思う。『超常』とあるとおり、本シリーズの魅力はミステリとオカルトという反発しあうようなジャンルがうまく融合している点である。　よって、今回も超常的存在が絡むわけだが、そこは読んでいただいて確認してもらいたい。一見、ページ数が多いように感じるが、読みやすいため苦にならないだろう。　さて、前作のレビューにも書いた覚えがあるが、やはり先野光介がだんだんと探偵らしさが増している。これは、後輩の探偵・原田の存在が大きいだろう。ダメなキャラが、別のダメなキャラ（ただし、先野自体は探偵としては充分能力がある）をまともに見せる効果があるのを実感した。　最後のオチは、彼女がどこまで知っているのかという点もさることながら、彼女を○○しない彼の理由が気になった。

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赤羽道夫 2018/5/20 10:45

レビュー、いつもありがとうございます。お世話になっております。今回、オチはどこで読まれてしまうか、と恐れながら書いていました。パロッティーニがなぜ理山早奈を好きでいるのか、他の女となぜ扱いが違うのか、まで三条がつきとめられたらよかったのかも。でも、どうやって？と、頭を抱えてしまいます。しかしそれは、早奈がいつかきっと知るでしょう。