あーる

不思議な魅力を感じるお話です。 登場人物たちの背景や性格、気質などの詳細は深く語られず、淡々と飄々と、しかし着々と物語は進んで行きます。 病みが深く謎めいた瀬戸さん。 心配症で嫉妬を抱える幼馴染。 この二人からぶつけられる感情と態度、行為に戸惑いながらも流されてしまう、危機感がなさすぎる主人公w。 逃げなくては……と言いながら結局は見捨てられない。きっと、仁君は天然で優しい気質なのでしょうね。そんな仁君も、大学を休学して引きこもり中。 瀬戸さんにしろ、仁君にしろ、どこまで病みが深いのか、どんな理由があっての今なのか。勝手に想像してお話を楽しんでいます。 この後、背景が見えてくるのか、気持ちはどう動いてゆくのか…… 続きを楽しみにしていますね! ******* 以下完結後追記 ******* 第一部、完結というところでしょうか。 追い詰められ、瀬戸さんの手の内から逃れることだけしか考えられなくなった仁君。 この逃避行に、明るい未来はあるのか……どうしようもないやるせなさと、揺れる不安の余韻を残すエンディングとなりました。 倒錯した愛情に溺れる瀬戸さんの本意は…… ずっと一途に想い続ける優君の想いは…… 突如現れ手を差し伸べた裕さんの思惑は…… そして、自分の道を自分の足で歩けていない仁君のたどり着く場所は…… 様々な思い、思惑が交錯する。 続編、第二部の幕開けを、期待してお待ちしています。
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あーる様 レビューありがとうございます! こんなにも深く作品を思っていただき とても嬉しいです。 続編もぜひよろしくお願いします。
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