【コメント】

ルームメイト

ぶわっと、吹き抜ける、青い風を心に感じるお話でした！高校入学と共に寮生活が始まり、ルームメイトとなった二人。懐にスルッと入ってくるルームメイトにドギマギしつつお世話をしてしまう、真面目でちょっぴり人見知りな凌君。高校生活はほどほどに楽しみたい、マイペースで甘え上手なハル君。序盤はこの二人がお互いを観察しながら、徐々に心許す仲になってゆく姿にほのぼのと微笑んでしまいます(*´∀｀) 特に、髪の毛を乾かすシーンがとても好きです。至極のゆる顔で乾かしてもらうハル君と慈しみの表情で優しく髪を散らす凌君を想像して、ふふふ、となりました。でもそんな二人に訪れる、小さなキズが何故かどんどんズキズキと痛んでいくような日々。悟り抑えられるほど大人でもなく、我儘放題感情を剥き出せるほど子供でもない。そんな時期だからこその思い込みや遠慮。すれ違い離れて行く距離に、やるせなさが積もります。そしてついに爆発する溜め込んだわだかまり。口から飛び出す相手を傷つける勝手な言葉たち……決定的に背中合わせとなる二人に、もう、ギューーっと胸が締め付けられました。そんな時、慕っている愛田先輩からの告白で、ハル君が思い知らされる自分の鈍感さと凌君への感情の意味。この場面の二人の布団を使ったやり取りが本当に素敵です。布団に逃げ込み隠す後悔とジレンマ。それを剥いで晒す本音。そして優しく覆って伝える本当の想い。そこから自ら抜け出し一歩進める関係……狭い世界での二人の精一杯が伝わってきて、ズキューンとなりました。その後のうんうん、高校生男子だよねぇーな展開w どっちが主導権を握るかの攻防戦。とても微笑ましかったですww 先に好きを自覚しちゃって、やっぱり真面目に勉強しちゃってた凌君。そして言葉巧みに押し切ろうとするハル君。軍配は……笑どっちにしてもハマっちゃう二人。でしたねw 一年も満たない短期間でいろんなことを経験して結ばれた二人は、三年生の春、新入生歓迎会で『八割説』を唱えてるかもしれませんね！キュンキュンズキズキニマニマ。たくさんの感情を湧かせてもらった素敵なお話、ありがとうございました！

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たろまろ／「八月三日」書籍化 6/17 0:32

あーるさん素敵なレビューーー待ってましたー！お気に入りスポットの紹介も嬉しいです(*^-^*) 「小さなキズ」ナイスな表現ですね！　『悟り抑えられるほど大人でもなく、我儘放題感情を剥き出せるほど子供でもない。』の件、本当にそうで、思春期だからこそ、どんどん複雑になっていく。ウンウン、今回たっぷり男子学生を書けたと思います！大満足!(^^)! その上で、読者様がズキーーーンとか、ズキン……とか、ズーンとかｗ感情を動かしてもらえて本当に感激至福です！受け継がれていく『八割説』プププッ。( *´艸｀) いっぱい楽しんでくれてありがとう！！

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