【コメント】

死んだ子の齢を数える

人間の狂気が詰め込まれた作品だなと感じました。圧巻だなと思ったのは、父親が自ら手を下した娘を必死に探す描写です。復讐の気持ちはわかる。その先の行動も想像はできる。だけど、相反する行動を取る心理はどうしても理解できず、そこに狂気を感じました。一流の詐欺師は自分が詐欺をしていることを忘れる、自分すら騙すと聞いたことがありますが、そんな心理状態になったのでしょうか。後味は最悪なのですが、しかしそこがクセになる。他の作品も読ませていただければと思います。

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