思い出は心から残したいと思っているものと、忘れたくても忘れないものがあります。 この物語の主人公は幼い頃の父との思い出を周りから嘘だと言われ、自分の心の中にだけしまい込んでしまいました。 父のことを聞きたくても聞けない、そんな小さな壁を持ちながらも、その思い出は絶対に嘘ではないと自分を信じ続けて成長していきます。 読み進めていくと、親元から離れて生活をし始めた主人公は、不運だと感じられるとある状況に遭遇します。 ですが、そこで父との思い出が正しかったとはっきり分かった時、それまでの景色が一瞬にして変わるのです。 どんよりとした雨雲も、鬱蒼とした空気感も全て吹き飛ばしてしまえるような爽快さを、読み手にも強く与えられました。 表側だけで見ていた世界をあっという間にひっくり返し、その裏側と心理状況までも詳しく書かずともイメージが広がっていく描き方はとても勉強になりました。 読み終えた時、とてもすっきりとした気持ちを味わせてもらいました。 ありがとうございます。
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秋吉さん、レビューありがとうございます♪ 川の中の店って何だろう?って思いますよね。 幼い頃の疑問が解消される場合もされない場合もありますが、その疑問と父への思い出が確かなものだと確信できたのは、彼が父を忘れなかったからでしょうね。 今回は、自分でもなかなか難しかったですよ。 以前住んでいた場所の体験が活きた作品でした♪ いつも感謝です♪
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「川の中の店」、確かにそれを体験した人しか信じてもらえないものですね。 幼い主人公が感じた父親のあたたかさや力強さが、大きかったのかもしれませんね。 私もレビューがとても難しかったです(笑)
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