折梨 平

再会を果たした元恋人同士が、本心を胸に抱き隠しながらも心を通わせていく物語。 大人だけど、学生時代に生まれた「想い」と「思い出」はその時のまま瑞々しく、そして痛々しくそこに在ったままで、不器用なまま大人になった今互いが作った奇妙な「ゲーム」に乗り、気持ちになぞりながら生活を共にします。その様子は、なんとももどかしい!読んでいて、きゅっと心が締まるような切なさがありました。 比較的多めだった比喩表現が本当に巧みで、例えば冬のあたたかみの描写など、とてもお洒落で素敵でした。これまで読んできた作者様の作品と少し違う印象を持ったのは、男性目線だったことと艶やかなシーンがあったからでしょうか。おかげで惹き込まれる部分も多く、何より結末がやわらかいハッピーエンドだったことが、本当に良かったです。 最初の「奇妙」なゲームの提案が、クライマックスの場面での普通の告白を2回目のゲーム提案に転嫁させ、洒落っ気ある感動に誘うところなんか、小道具使いも痺れました。 とても面白かったです。大人の恋愛のお話ですが、ちょっと甘酸っぱい隠し味の効いた小説でした。
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ぐぁー!折梨くん、素敵なレビューをありがとうございます! この作品はサークルのコンテスト用に書き下ろしたものなのですが、ハッキリ言ってものすごく頑張って書きました(笑) なので、このレビューを戴いて、その努力がきれいに昇華されたような思いがしました。 ちなみに、コンテストでは準大賞を戴きました(*・ω・*) お洒落と言ってもらえることが多かった作品。その辺も気を遣ったので素直に嬉しいです。 ありがとうございました!
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ぐぁー!って 笑 物凄く頑張った感、というか、苦労は全く感じさせない整った作品だと思いました。 サークル(?)でコンテストのようなものをやっているのですね? これだけの素晴らしい作品が「準」大賞なんて! 大賞はどんな化け物小説なんでしょうか‥‥笑
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