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ラグナロク-神々の黄昏
須羽ヴィオラ
2018/6/25 23:18
読了しました。 三部作の一作目ということで、本来なら三部作完成後にレビューすべきでしょうが、 レビューさせていただきます。 時代考証、ストーリー構成がしっかりしています。 虚実を織り交ぜ、作品を真に迫るものにしています。 時代背景、状況の説明が確かです。 ”本格”の推理小説です。 重厚で濃密な作品に仕上がっています。 雑感) プロ志望ということですので、若干厳しめの視点になります。 私見ですが、読むハードルが高いように感じます。 下記のような要因があると思います。 ・会話の冗長度が高い ミステリーということで、地の文や会話を読み解こうとするのですが、 哲学問答のような会話が繰り返され、頭にスムーズに入ってきません。 ・感情移入できる登場人物がいない 主人公のサラは、性格が屈折している上に、なかなか本音を言いません。 そのためもあって、感情移入できません。 アダムがストーリーテラーなのかと言うと、そうでもなく。 リード・ロンメルもいい味を出していたのですが、途中で退場します。 読者の視点を代理する登場人物がいないのが、読むハードルを上げていると思います。 ・サラの立ち位置 ストーリーの中のサラの立ち位置が不明のままで、物語が半分近くまで進みます。 最初のうち、サラは単なるアームチェア・ディテクティブのよう見えます。 サラが亜人で、複数の事件に関連性があり、サラがその渦の中心に居る事が明らか になるのは、物語の後半です。 ここに行きつくまで、読者を惹きつけておく魅力が足りないように思います。 以上は、私見です。 エブリスタは携帯小説サイトから発展したためか、一文が短く、細かく段落分けする 傾向があります。それと、比較して読みにくいと感じるのかもしれません。 厳しいことを書きましたが、何かの参考になれば幸いです。
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・1件
永戸拓也
6/26 0:24
ありがとうございます。 真面目に読んで下さったのだと感じました。サラが安楽椅子探偵という立ち位置であることと、リードが殺されることは、序盤で決めていました。 僕の狙いとしては、最初偏屈だったサラが、アダムと出会ったことで、徐々に素直に、人間らしくなっていく様を表現できればと思い書いていたのですが、少し修正が必要のようですね。力不足でした。 何だか謎ばかりを提示し過ぎた感はあります。 某新人賞で二次審査までは行ったんですが。 エブリ向きではないというご指摘ももっともで…。 実は、あれでも簡単にしたほうで、最初は「人間」とは?「生きる」とは?みたいなくだりもあったりして、さすがにそれは作品に合わな
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