折梨 平

「いつか来る日」読みました。 この小説は、ラブストーリーです。ひとりの女性が同じ男性に二度目の恋をした、穏やかで清廉で偽りない恋愛小説。 冒頭より色の薄い印象を受ける少し寂しめの描写を連ねて、敢えて老年の語り部を強調する文面から主人公の女性の弱さを読み取れます。 しかし、中盤より小道具きっかけで回想を挟んで少女のように少し甘酸っぱいエピソードが語られ、そうして終盤に男性の「旅の秘密」に迫っていく。「透明人間」というこの物語に似つかわしくない非リアルなワードが、社会のリアルを長く生き抜いてきたと思われる男性の口から語られることによって、互いを想う夫婦の再びの「甘酸っぱさ」を際立たせました。それに触れ、浮つくだけではない愛を読み取り、僕はちょっと泣きそうになった、というのは内緒です。 エブリスタのようのサイトにおいて、このような大人中の大人の小説は、きっと少ないのでしょう。しかし、これほど想いの尊さを感じるものは、そうそう無いのも事実。 ある老夫婦の物語。そうなんだけど、それだけじゃないんだ。真の愛ってのは、ここに詰まってる。そんな悟りじみた事も言いたくなるような、成熟した慈しみのあるお話です。 ステキな恋愛小説、ありがとうございました。
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折梨さん、こんにちは(^ ^) レビューありがとうございます(*'ω'*) いま見直すと色々アレなところもあるのですが(/ω\) 思い入れのある話です。その話をこのように丁寧に読み解いて下さったこと、感謝いたします(^ ^) 生きる年月を重ねることで、得たもの失ったもの、そして育ったもの。愛というものを軸にそれを描きたかった。それから、書いて下さった「甘酸っぱさ」。歳を重ねたからこそ、そこにもう一度立ち返ることもできるのではと思います。ご高察! 改めまして、こちらこそありがとうございました(*'ω'*) また、ここで失礼してしまいますが、ファン登録もありが
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返信いただけるとは!感涙。 ありがとうございます(。・ω・。) ご高察、とはなかなか照れながらも大変嬉しいお言葉に感激しています。 色々アレなところも、とのことですが、文体、構成、悲哀、感動、どれをとっても素晴らしい整い方の作品だと思いました。それでも気になるところがお有りとは‥‥しゅごいでしゅ 笑 これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
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