未知春生

冒頭から不吉な予感。 きわどい表現は一切ないのに、「僕」が見つめる彼女が、とても官能的。 それゆえ、今にも「僕」が彼女をどうにかしてしまうのではないだろうかというハラハラ感に引っ張られて読んでしまいました。目が離せない作品でした。 鮮烈な色の描写が美しく、日常の一つ一つの風景が「僕」の心象と丁寧に絡めて描かれていて、まるで映像を見ているかのようでした。 でも、「僕」は果たして彼女を女性として愛していたのだろうか?インスピレーションを与えてくれる美しい造形として愛していたのだろうか? そもそも、愛するとは何だろうか? 色々、咀嚼するのに時間がかかりました。 一般的なハッピーエンドではなかったですが、「僕」と「彼女」にとっては、体を重ねるより遥かに満たし合った終わり方だったのかもしれません。 なるほどこれも一つの愛の形なのだと思いました。
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連載開始初期から完結までお付き合い頂きありがとうございました。 いつもスター頂けるだけでもありがたい中、素敵なレビューまで頂けて嬉しい限りです。 全体的に狙っていたことがちゃんと読者に伝わっていたんだなあと実感することができました。特に結末に関する考え方が、ハッピーエンドではないが本人たちにとっての幸せ、というのを皆さんに受け入れて頂けるのか不安だったので、素敵な言い回しをしてくださって嬉しいです。 励みにこれからも頑張ると共に、未知春生さんの健闘を願っています。 本当にありがとうございました!
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Shinさん、こんにちは。 わざわざありがとうございます。 こんなすごい作品に拙いレビューを書いてしまいすみません… でも、すごく面白くて読みごたえがありました。 お互いが求めるものを補完し合ったからだと思うんですが、彼女を殺すあたりのシーンはものすごくエロティックな感じがしました( *´艸`) 次作も楽しみにしております!
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