加藤みゆき

今回は、アームチェア・ディテクティブできました。 いや、場所がカフェバーですから、バーカウンター・ディテクティブでしょうか? 語呂が悪いな(笑)。 シリーズ作品ですが、彼の行動原理が、いつまでたってもわかりません。 彼を動かせるのは、報酬なのか好奇心なのか。 それとも親友? もしかして弟子の三枝くん? 探偵といえば、話を追うに従って事件に向かう姿勢がボチボチ見えてもいい頃です。 探偵の好奇心だったり、その知性を見込まれの巻き込まれ方だったり。 だけど、紗川探偵だけはさっぱりわからないのです。 バーカウンターで知り合った彼女にも、彼は本気なのか、言葉通りの酒の席の戯れなのか。 そのクセ彼女のドレスを一枚一枚剥いでいくような、彼女を暴いていく過程がとてもセクシーで。 しかし別に探偵は、そうしようと思ってしているわけではない。探偵の前では、いつの間にか自分から脱いで、一糸まとわぬ姿にされている。 心が丸裸にされてしまうのです。 ここまで来ても、あくまでつれない態度の紗川探偵。 彼は、どんな美女も、動機も、犯人の素顔も、謎に隠された真実も、まったく興味がないのでしょうか。 でも彼女が流した涙に、一瞬だけ手を伸ばす探偵に、彼の優しさを見ました。 そこで引っ込めた手の距離が、やっと彼女が本音を吐露できるきっかけとなったのです。 凡人には謀れない男ですね紗川探偵。 楽しかったです。
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mimikoさん、再度のレビューをありがとうございます!!! うわあ、凄く丁寧に読んでいただいてうれしいです! そして、だからこそ本音を見せない紗川にイライラしつつのレビュー(笑) ありがとうございます~(≧∇≦) 自分の本音を見せないくせに 人の本音だけを暴いていくという…… 非常に嫌なやつかと思います、犯人側からすると。 >バーカウンターで知り合った彼女にも、彼は本気なのか、言葉通りの酒の席の戯れなのか。 >そのクセ彼女のドレスを一枚一枚剥いでいくような、彼女を暴いていく過程がとてもセクシーで。 この説明のところ、本当にかっこよくて、 照れくさくてニヤニヤしてしまいました。 こ
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