二瀬幸三郎

二瀬幸三郎です。 拝読させていただきました。 あらゆる願いが叶うと言われる[塔]…… 最上階を目指す少年ユースがそこで目の当たりにするものは、様々な[出逢い]を通じて突きつけられる己の[罪]…… 果たして、少年が叶えたい願いは、[人々の救済]なのか、それとも[罪からの逃亡]なのか…… そして、最上階で待ち受ける[塔]の真実…… 少年が最後に下した決断は…… 色々と考えさせられる物語です。 気になるところがあるとすれば…… ひとつは、他の方のレビューにもあるように、視点移動に難があることでしょうか…… 三人称進行にしても、この物語は主人公中心、或いはいっそ、[塔]を通じた[神の視点]に統一するのもまたひとつかと思われます。 もう一つ、個人的には、ページ数の割にサクサクと読み進められるところは良いと思われるのですが、その分、[物足りなさ]も感じ取れました。 果たして、ユースが[塔]の中で出逢ったものたちは、[願い]を諦めた者たちの末路なのか、それとも、全てが少年を試すための[幻]だったのか…… そも、[塔]の本当の存在目的は…… 苦い後味ながらも、想像力を刺激させられる物語でした♪
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なんだかそのまま作品の帯やあらすじに使えそうな、素敵なお言葉有難うございます。 自分の作品が、格好よくなったような気がします(←おい) ただ、視点につきましては、和倉さんからいただいたレビューへのお返しコメントに詳細を書かせていただいているのですが、私的にはこの作品の視点は、「一貫してウンブラ視点」です。 ということは、いわゆる塔の主(それこそ[塔]を通じた[神の視点]と言ってもいいかと思います)のつもりで書いておりました。 この作品は、ユースに寄り添って物語は進んでいきますので、もちろん主役はユースです。 でも物語の語り部はユースを観察している第三者(この場合はウンブラ)です。 その辺り
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改めまして、二瀬幸三郎です。 御返答を頂き、もう一度拝読させていただきますと、「なるほど」と思えるもので、自分の読解力の至らなさが思い知らされました…… 確かに、全体を通してみれば、これがウンスラという[語り部]によるモノローグであると理解出来ます。 その上で、自分をはじめ、何故、視点の変化と誤認してしまったのかを考えてみました。 特に大きく気になった点は、 5ページ目、 「この響く声の主は敵ではない。しかもちゃんと自分の問いかけに答えてくれる」 と言う部分と、 63ページ目、 「待っていたのは塔のマスターであるウンブラ。影という意味の名を持つ男」 の、二箇所です。 前者は、ユースの心情な
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