あーる

ひとの持つ、綺麗ごとでは済まされない感情。嫉妬、独占欲……若さゆえ暴走してしまう感情で罪を犯した生徒と対峙する先生。 冷静公平で諭す先生。でも、彼の白衣の内側には夏のような熱が隠されていた。 熱のこもる部屋でのやり取り。涼しげな白衣の描写。千景君の繊細な心の揺れの表現と空気の流れまで見えるような情景に、読者も息をひそめてふたりを見守ってしまいます。 ここにたどり着くまでに、どれだけの葛藤を繰り返し、心の軋み重ねてきたのか。ふたりのこれまでを慮ってしまうような展開と余韻に酔わされました。 そして、追記された前日譚。 青い嵐に翻弄され、積み重なる想い。にわか雨のように唐突に、静かに積もっていた想いに気づいてしまう先生の章。このお話の後、本編へと繋がる日々に思いを馳せてしまいます。 若さゆえ、激しい想いと純粋さが人をおとしめた罪。 身を守る、立場や常識で隠し抑え人を追い込んだ罪。 先生が言う『……構わないよ、おまえとだったら』この言葉に表される共犯者の意。 裏昏い感情に純粋さを映し出す、とても深く心に刺さるお話でした。
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あーるさんマジックふたたび!!!(≧▽≦)♪ ……どうどう、落ち着け、私(笑) 改めまして、この度は、 拙作「白夏の檻」に素敵なレビューをお寄せくださってありがとうございます! ほら、やっぱりあーるさんは言葉の魔術師ですよ(´艸`*) だって、この内容の妙、嬉しくて何度拝読してもとても私の作品とは思えない(笑) もし、このレビューが帯になっていたら、私、その本を即買いです!w それくらい素晴らしく密度の濃い、 そして、読み手の興味を否応なく惹き付けてやまないレビューです。 本当に、いつも嬉しいサプライズをありがとうございますm(__)m
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