真道直之

とても素晴らしい作品でした。 ストーリーが非常に深みのあるもので、また、細かい文章表現までちゃんと気を配られていて、物語の背景を美しくしているのが凄く良かったです。 タキくんの内側の部分がリアルかつ小説的で、幻想的なところも好きです。 気軽に開いてみたら、しおりの存在を忘れて一気に読んでしまい、もう朝の5時です。 いや、ウソですね。一気に読んだのは話が面白すぎてとても目を離せなかったからですね。恐縮です。 とても価値観が揺さぶられました。リンのお母さんの存在が非常にリアルで、胸に沁みてくるものがありました。現実の辛さ、残酷さを見事に具現化しているのもお母さんの存在の凄さだと思います。 一人ひとりのキャラ付けも上手く、景色、色彩、感情(矜持?)なども美しくて本格的。かつ、人を泣かせるストーリー性がある。こんな小説にはなかなか出会えません。 明日から8月31日までの夏休みが、この小説のお陰で宝物になるような気がします。 本当に素晴らしく、美しく、面白い小説を、有難うございました。
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