ヤドリ

遅くなりましたが、時間屋の秘密、読了しました。 優しく切ない、作者さんの世界観に最後まで魅了されました。 人を少しだけ『幸せ』にする「時間屋」。それまで彼らは謎のまま、不思議な存在としてそれでも明るく穏やかにほのぼのとした空気を纏っていました。 関わっていく人間たちとの刹那的な出会いを、彼らに訪れた『幸せ』を、楽しんでいる様子が伝わってきました。 実際、各章ごとに新しく登場する人々は、とても人間らしく読者にとって近い存在で、だからこそ時間を遡りそれぞれの『幸せ』に行き着いたときにはこちらもあたたかな気持ちになれるのです。 時間屋の二人がどこか浮世離れした存在として描かれていた分、そこに辿り着く人間たちに親しみや共感を持てました。そこの対比がまた、お上手だなあと思いました。 もちろん、時間屋の二人(一人と一匹)も好きになれます。時間屋さんがたまに覗かせる無邪気な子どもらしさとか、ハルの慇懃ながらも主人を大切に思っている様子だとか。 だからこそ、真相が明らかになったときは切ないような、寂しいような、そんな気持ちになりました。
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>深由美夜さん 第三話、読んでくださってありがとうございます~! 登場人物たちと同じくらいの年の方から共感できると言っていただけると本当に良かったなあと思います。自分のことのように考えたとおっしゃっていただけて嬉しいです!この作品は全話を通してずっと「些細なことかもしれないけど切実な、それでいて読者の方にも身近に感じられる悩み」を描いていきたいと思っているので、今後もお付き合いいただければありがたいです。 コメント本当に励みになります、頑張ろうって気持ちになれます!これからも更新頑張りますー(^^)/
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さて、最終章ですが。ここであまり語ってしまうと長くなりすぎてしまうので割愛します(汗)(と思ったんですがすでに長……ッ_|\○_) 私の、個人的な『好きな所』だけお伝えしたいです。 ・一番はじめの時間旅行から帰ってきたとき、王子が呟いた一言。「……僕は、何も知らなかったんだな」。それまで無邪気に天真爛漫に振る舞っていた少年の、〈王子〉としての肩書きの大きさと窮屈さに何とも言えず彼の孤独を知りました。 ・舞踏会の音楽に合わせ、二人きりで踊るシーン。やはりここは外せませんね。星空の下、王城の整然とした庭園。遠くから聞こえるオーケストラのリズムに合わせ、そこで踊る二人の衣装と、幸せそうな表情。情
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>深由美夜ちゃん 最後まで読んでくれてありがとう!そして、こんなにたくさんの感想を書いてくれて本当にありがとう(*´▽`*) 感想をもらえるだけでも嬉しいのに、印象に残った台詞をひとつひとつあげてもらえるのは書いた側として冥利に尽きます! 時間屋さんとハルの出会いと別れの話(『西の国の話』の章)は、最終的にこの形になるまでに5年以上かかりました。ずっと、彼らのことをちゃんと書きたいと思っていて、でもぼんやりとしていてなかなかまとまらなくて、この一年でようやくお話としてまとめることができました。なので、心をこめて書いたものを、深由ちゃんのような読者さんにあますことなく汲み取ってもらえるのは本当
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