未知春生

魔女の孫娘であるピチピチ(死語)の女子高生と、幽薬専門店の店主、クールなどSの森羅堂先生とのじれじれストーリーでした。 もちろん恋愛だけでなく、読んでいて「なるほど」と唸ってネット検索せずにいられないすさまじいまでの知識量と、読者を物語に引っ張り込んでいくのに十分な描写力が、生き生きとしたすばらしい世界を描き出しています。 いつも思うのですが、作者様の、面白いものをどんどんストーリーに盛り込むパワフルさと、恋に揺れる若者の心の機微を描き出す筆力には並々ならぬものがあると思います。これは他の作品にも共通していますね。 気が付けば物語に引き込まれ、いつもプラスのエネルギーをいただいていました。読んだ後に元気になれる作品です。 そして、律子さんの方では最後が少し物足りなかったのですが、こちらのラストはすごくよかったです。 幽薬が間に合うのか?というハラハラがずっとあって、手に入れたにもかかわらず、投薬するか逡巡している間におばあちゃんは亡くなってしまう。 黄泉路への旅立ちは、哀しくも美しく、心に残るシーンでした。 最初は契約のキスで仕方なく…という感じだった森羅堂先生の気持が徐々に玲子に惹かれていくのもじりじりしました(笑) 続きが楽しみです。期待しております!
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未知春生様 こんにちは(=^_^=)けいたんです。 この度は、すばらしいレビューを書いてくださって、本当にありがとうございました。また、たくさんのページコメント本当に嬉しかったです・・・連載中、何度も挫折しそうなワタシのココロの支えでした。読んだ後に元気になるというお言葉がありがたくて泣いちゃいました。未知様のように描写文章力に優れた方に読んでいただけるのは、励みでもあり、物語を発信する責任みたいなものも感じています。 『薔薇の名前』のウンベルト・エーコが『理論化できない事は物語らなければならない』と言ったと、100de名著という番組で見たのですがワタシの作品はこの言葉がぴったりくるような気が
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