夜空に咲き誇る花火。鮮やかで儚く、けれど瞼に焼き付いた余韻はいつまでも消える事は無くて。 思春期の刹那的な、けれどもずっと忘れられない一度きりの恋は、まさに花火のようで。 多感な少年の時期だからこそ揺れる心と迷い、何が本当に良い道なのか、何を選べばいいのか分からないのは幼さ故。 それでも相手を想い選んだ道は少年期ならではの純粋さからで、その想いは決して一過性のものなんかでは無くて。 互いを深く想い合う二人に、ずっと苦しさと切なさを抱えながら読ませて頂きました。 幸せそうに過ごす二人の場面では、『今』が幸せな分余計に胸が締め付けられて…。 長い時を経ても変わらない想い。 ハッピーエンドには涙しました。 ユニコさんの作品はその殆どが、途中切ない場面があっても幸せな展開が多く、ほっこりしながら安心して読み進める事が出来ましたが、この作品は終始ハラハラしっ放しでした。 そういう意味では異色かも知れませんが、個人的には一番好きな作品です。 短いお話の中に二人や二人を囲む人々の沢山の色んな想い、時の流れが、ぎゅっと濃縮されて詰め込まれています。 すらすらと読み易い文章なのに、深いお話で胸を抉られました。 (勿論、良い意味で^^;) 敢えて細かい描写を省く事で読者の想像力を煽り、余計に物語へと惹き込む手法には感服させられました。 改めて全話読み返すと、連載を追っていた時とは違う事に気付かされ、また感動する…、何度でも読み返したくなる作品です。 子供の頃から読書感想文が苦手でして、こんな私がレビューなんて烏滸がましいですし、上手く伝えられなくて申し訳ありません(汗) 心に残る素敵な作品に出逢えてただただ幸せです。 本当に有難うございました。
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藍香さん、素敵なレビュー本当にありがとうございます。 書きたかった事全てを分かっていただけてて、読んでいて涙がでそうになりました。いや、ちょっと泣きました(T_T) 中でも、『敢えて細かい描写を省く事で読者の想像力を煽り、余計に物語へと惹き込む手法には感服させられました』と言っていただけた事がすごく嬉しいです。 まさに行間を読む、というか、言葉で敢えて説明せず読者様の想像に任せるというのがこの話のテーマでした。 人物も名字は無くて名前だけ、容姿の描写もほとんどしない。ただ、蒸し暑い夏の様子や、みんなに隠れて守衛室に集合する背徳感、夜空に上がる花火の色や音や匂いを感じ取っていただければ…と
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ご丁寧なお返事有難うございます//><// 実はレビューなんて書かせて頂いたのは初めてでして(汗) ペコメは兎も角、感想を纏めるのがほんと下手くそなもので; だらだらと長くなってしまい申し訳ありません…。 この作品は本当に大好きで、ずっとハラハラしながら更新を追っておりました。 思うように読者数が伸びない事を後書きで悩まれてましたが、色んな作品を読んでいても、名作だと思うものこそ☆の数が少なかったりで…。 毎回勝手にヤキモキしてます(^_^;) 私自身も作品を上げる度に読者様の反応が違い、凹む事も多いのですが;; それでも好きな方はずっと追い掛けて読んで、忘れないものですよね/// ユニ
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