とち

家族(兄弟)に統合失調症の者がおります。20歳の時に発症し、35年が経過しております。 社会の認識も治療技術も、当時と今では随分違うと思います。早期治療が何より大切とされており、家族が気付いて治療が開始されるまでの期間が短くなっているのではないでしょうか。 私の家族は違いました。相当な状態になってから治療を開始したので、今も薬で症状を抑え込まなければ生活できません。だから周囲の人々に、私の兄弟のことを隠さず話します。ですが、母はそのことに未だに抵抗があり、うまく人には言えません。それは仕方の無いことで、また誰も彼女の、「母」としての後悔や苦しみを分かち合うことができません。 社会がもっと寛容になり、本当の意味での人の多様性を許容できるようになればと願います。 今後も続けて読ませて頂きたいと思います。 苦しいことをご執筆下さってありがとうございます。どうぞ、お体ご自愛下さい。
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コメントありがとうございます。 この話は9年前のことで、当時の記録を見直して文章に手を入れて公開しています。 当時はこうやって書くことで自分自身がすこしだけ救われておりました。見直すと辛いですが書き残しておいてよかったと思っています。 おっしゃるとおり、精神科に対する偏見や、精神病に対する偏見が無くなっていくと、早期治療に結びついてくと思います。また治療中の人に対して寛容になれると思います。 今はまた、妻が再発してしまったので、少し中断させてください。

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