うろこ道

弥が主人公でそのつもりで読み進めていましたが、最後に、あまねの方が救われる物語だったのだなあと気づきました。 物語は美しくきれいにまとまっていて、ここで終わりで正解なのでしょうが、二人の先の物語も読んでみたいという気持ちにさせられました。 天人と人である弥が本当に幸せになれるのか? きっと幸せの価値観をおたがいにすりあわせなければ共に生きることはできないのではないか…妄想は膨らみます。 ちなみに、割り切った性格の正妻がひそかにツボで、すぐに亡くなってしまって残念なのでした。 短編なのでこの妻を掘り下げてしまったら物語の趣旨や筋がズレてしまうのでしょうけど…惜しい方を亡くされた。(※個人的趣味の感想です。) 起承転結がしっかりしていて読みやすく、楽しめました! おすすめです!
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レビューありがとうございます。 鋭いご指摘です。「弥」という字には「あまね」という読みもあるように、これは宿命的に互いを共有しあう二人のお話として設定しました。ですので、どちらか片方が救われるときには、もう片方も救われるのでしょう。 彼らのその後は、おそらく傀儡師の一座に加わったりなどして、流れるように暮らしていくのではないか、と思います。弥は人間的な弱さに満ちた人物ですので、難しい局面もあるとは思いますが、まあ社会の枠の外側で元気にやっていくのではないか、と思います。 正妻さんがお気に入りとは、ありがとうございます(笑)彼女は物心つく前から、武士の妻となり家を支え、跡継ぎを養成するために
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