㈱らいちっち

よくある学校生活、よくある人間関係、そしてその日常に少しだけ不穏な噂がある非日常の怪異。 そんな等身大の身近にありそうなことだからこそ、想像が膨らみリアルな怖さを感じられる作品でした。 以降ネタバレになります。 三人の女友達プラス彼氏。 この関係性の中にそれぞれの思惑、裏切りがあり、実は主人公が知っていたということで、最終的に上手く話が〆られています。 そしてここが一番重要なのですが、最後まで『何が』『どうやって』彼女たちを殺したのか?という物語の一番知りたい部分がですね、明かされないわけですよ(笑) そこが明かされぬまま、扉は閉じられてしまう。 さて、再びその扉を開いてしまうのは誰なのか。 新たな主人公なのか、味をしめて再度の願いを携えた彼女なのか、はたまた『主人』の正体を突き止めたいと考える第三者が登場するのか。 色んな余韻を残しつつ終わり、続きを思わず想像させてくれる素晴らしく面白い物語でした。
・1件
最初の四行を脳内の本の帯にしたいです。ホラーを書く人として言われてみたい言葉がいっぱい……! 「身近にありそう」というフレーズが、まずとても嬉しいです。 好きなモチーフをふんだんに詰めこんだはいいものの見直すと古典的な要素が多々あって心配になっていたのですが、受け入れてもらえた上に考察も交えて思い描いていただけて幸いです! こんなに掘り下げていただけるなんて… 深く読んで下さったのですね、目頭が熱いです。 そうなのです。リドルストーリーと呼べるかどうかはわかりませんが、空気感をそのまま保ちつつ終わらせたくて! あまり良くない癖なのですが、せっかく書き出したお話が終わるのがどうしても嫌で、

/1ページ

1件