【コメント】

本家・黒猫亭物語　──なっちゃん十五歳、拝み屋になる（のか？）

こんにちは（=^ェ^=）けいたんです。タイトルイメージだとネコちゃんが大活躍する作品と思いきや、なっちゃん十五歳、中学三年生の女の子がおばあちゃんとともに本格的な霊能修行をするという内容です。タイトルのかわいらしさや、軽妙な語り口に油断していると迷える魂たちの慟哭に心をがしっと捕まれてしまいます。お祓いの手法などについても作者様の独自ブレンドかと思います。視点が新しくて読んでいて納得、試してみたくなる呪法が満載です・・・実際にやってみるには修行が必要かとは思いますが・・・。リアルさとフィクションのリミックスバランスがとても心地よく、いわゆる怨霊退治物語の悪辣さが無く、読了感覚がとてもすがすがしいのです。魔法系統の呪文を本文に取り入れるタイミングと分量を図るのはとてもムズカシイ。多すぎると読み飛ばしてしまうし、少ないとリアリティがでません。作者様が採用されたマントラなどの意味を検索してみると、もなるほどど唸らされるような知識の深さに気づかされます。すごいです。なっちゃんは、その後、祓いやさんになったのか？タイトルにもありますよね、なるのか？と。タイトルでの引きつけが絶妙だったので、その後のなっちゃんの人生にも興味津々です。ありがとうございました。

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