三村 薔

こんにちは。サークル内の企画により、レビューさせていただきます。 3回読ませていただきました。 小説は絵でネタを伝えられないのでコメディはなかなか難しいです。動きよりも会話でネタを作ることとテンポの良さが大事だと思っています。 この作品はまず冒頭の語り手の比喩のくどさからわくわくします。これからコメディ始まるなとちゃんと思わせてくれる。 最後までテンポが良いです。だれてるところはありません。 ドジっ子の動きのあと、それに対してルビを用いてネタにするという二段構えが面白かったです。 それらが良いと思いました。 惜しいと思ったのが、6ページから語り手のツッコミが地の文で行うことに偏ってしまっていることです。 語り手は読者の視点でもあります。地の文によるツッコミばかりでは語り手の動きが乏しくなってしまい、置いていかれて他人のやりとりという風景を見ているだけのような印象を受けました。 台詞によるツッコミと地の文によるツッコミに分割する、というのが前半ではできているので、後半でも維持されているとよかったです。 それと、ウィットがあるとネタは深くなります。 最後に。 伏線はあっても予測不可能な真相でした。馬鹿馬鹿しくて良いと思います。 面白かったです。ありがとうございました。
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レビューありがとうございます。 エブリスタでルビ機能が使えるようになった記念として、なんかルビ機能を使ってふざけた物が書けないか、と言うのがきっかけで生まれた小説です。 テンポが良い、ダレていないというのは嬉しいお言葉です。 書いているとき、常に気にかけていたので。 後半、店長が出てきて以降は、キャッキャ盛り上がる二人をやや引いた目で見る主人公という構図を描いていました。 知り合いの不様な恋模様を見に来ただけなのに、突然広がり始めた亜空間。 おかしな世界に巻き込まれたくないから、心だけで突っ込みつつ、無関係を装いたいという絵図が面白いかなと思った次第です。 確かに、彼の視点が読者の視点ですか
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