雨宮くもり

孤独な主人公が、月夜の森で、クラスの人気者の同級生と偶然出会う。 …まるで甘い恋模様を描く少女漫画のプロローグのような始まりですが、その予感が突如、一気に砕かれてしまいます。 そこからが、この物語の真の幕開けです。 とてもとても題材が重く、展開もストーリーもページが進むにつれ、どんどん重みを増していきます。 読んでいるこちらの呼吸まで浅くなるのを感じるぐらいに(もしかしたら自分が花宮ちゃんの呼吸にシンクロしているのかも……と感じました。それほどリアルなのです)。 圧し潰されてしまいそうな重みのなか、心情をくみ取る作者さんの真摯な目と、美しくて繊細な描写、物語全体を包み込んでいるような“光”、この三つが交わることで、「最後のページまで読んで良かった、本当に良かった」と感じさせてくださる良作です。 (一方、取り戻せないやるせなさはありますし、『どこかが違っていたら──』と、つい考えてしまいます…。あの人にも幸せになってほしかった…) ネタバレ無しのレビューではこれが限界です! どうか、信じて、最後まで読んでみてください。 読み終わったあとは題材となった曲を聴くことも忘れずに!! この物語が誕生するきっかけになったというのが納得の、素晴らしい曲でした。 水澄さん!素敵なお話を生み出してくださり、素晴らしい曲まで教えてくださり、ありがとうございました!
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こんにちは。金沢くもりさん。^^ 「月花」に、まさか5つ星と、素敵なレビューまでいただけるなんて、夢のように嬉しいです~。 「月花」を読み中で、生きることや痛み、愛しさなどを、鼓動や切なさと共に感じていただけたなら、非常に幸いです。 くもりさんのように、物語とそこで翻弄されていた花宮と山田に、熱い思いを馳せてくれたことに、二人も喜んでます。^^ 何かが違っていれば。私達は常にそう感じながら、でも生きるのでしょう。あの人にも幸せになってほしかった、その感覚こそ命の大切さを知っている証の気がします。 ほんとうにありがとうございます。 これからも、頑張ります。^^
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いえいえ!素晴らしい作品をありがとうございました。 水澄さんがこのお話と本気に向き合って書かれたことが痛いぐらいに伝わってきたので、私も本気で読まなくては絶対に失礼にあたる……と、気合いを入れました。 読後の興奮のままにレビューをしたためたので、熱を込めすぎて長くなってしまい、申し訳なかったです(笑) 転生やループもなく『失ったものは失ったまま。だからこそどう向き合うか』という焼けるほどのリアルさにとても好感が持てました。 でもイジメの描写なんかはほんと辛すぎて逃避したくなり、「山田くーん!花宮ちゃんに天国から座布団もってきてー!」と何度思ったことか(笑) 描写も美しくて序盤に出てきた『甘

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